那 良

那良棚田

那良の棚田の特徴は、棚田のあちこちに、巨顔がボツボツと存在することです。
これらは、安山岩の溶岩や火砕流堆積物からなる巨岩です。那良川源流域の国見山や大関山などの山々は、肥薩火山区の地質にあって、火砕流、泥流がこの付近の山腹斜面や谷底平野まで流れ下ってきたとされます。また、棚田の両岸の山腹斜面上部の地層が崩壊して、安山岩の巨岩や谷底まで落ちてきています。
これらの巨岩を含めて、大きな礫や砂が那良川の谷底平野を形成しています。河底が隆起して河岸段丘化しているところであるために、先人たちに、これら礫を取り除く棚田開拓の苦労を強いることになりました。

 

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